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2015/10/22
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インプラントについて知ろうーその17 インプラントの初期固定2ー
昨日はインプラントの固定には2種類あることを説明しました。
骨には硬い皮質骨と網目状の海綿骨があることも以前お話しましたが
初期固定には皮質骨の厚さが影響してくるのですが、
強い固定であるほどいいのか、というとそうではありません。
強すぎる固定ではなぜまずいかというと骨壊死を起こしてしまう、
つまり圧迫で骨が死んでしまうことになります。
結果インプラントの失敗となることになります。
この基準となるのがトルク値です。
インプラントではN・cmの単位となりますが、
50N・cm以上になるとこの上記のリスクが強くなります。
強くなりすぎた場合は、埋入窩を少し調整する必要があります。
一方弱い固定では骨結合が起こるまでが通常のインプラントよりも
デリケートになります。
ではどのくらいのトルク値が最もよいかというと
35〜40N・cmがよいと言われています。
といってもそれよりも低いトルクでも時間がかかることはありますが、
問題なく行えるように手術中に術式を微妙に変更するようにします。
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