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2015/04/12
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入れ歯について知ろう−その51−入れ歯を研磨することの重要性
義歯は完成したらピカピカに完成させます。
重合した後、研磨という行程を経て患者様のお口に入るのですが、
研磨自体は何も光らせる、滑沢に仕上げることに意味があるわけではありません。
より繊細な凹凸がなくなるようにすることに意味があります。
それは
義歯表面に光沢と平滑さを与えることで、自然観を持たせること
装着時の異物感を少なくして、より口腔感覚を阻害しないようにすること
咀嚼発音嚥下といった重要な機能を阻害しないこと
できるだけ食物残渣を少なくすることで口腔内を清潔に保つようにすること
金属の腐食の機会を極力少なくすること
齲蝕や歯周病の機会を極力少なくすること
口腔粘膜を傷つけないようにすること
といった意味があります。
大学で学生を指導していた時も、研磨ができました、と言われ確認すると、
表面に凸凹が残ったまま光らせているといったことが(結構)ありました。
実際にこういった研磨に不備があるともう一度研磨をお願いすることもあります。
『研磨』という言葉が『磨く』というように捉えられていますが、
研磨には実は大きなメッセージが内包されているのです。
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