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2015/03/07
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入れ歯について知ろう−その23−人工歯を並べる基準

今日はあいにくの雨でした。

多くの方に来院して頂きました。足下の悪い中ありがとうございました。


臼歯部の人工歯は基本的には昨日お話した、前歯から口裂に向かっていくように歯は
三次元的に位置します。

このときの歯を並べる基準として、HIP平面、Camper(カンペル)平面、とりわけ後者を
臨床では用います。

有歯顎で歯の切端や咬頭(要するに先っぽ)は同じ平面にあり、それを咬合平面と言います。
この咬合平面は当然歯がなくなると失われるわけですが、それを再現するための手段として
カンペル平面を利用します。

カンペル平面が咬合平面とほぼ平行であると言われるためです。
黄色がカンペル平面、オレンジが咬合平面です。

耳珠(耳の穴の前のふくらみ)と鼻翼下縁(鼻の付け根)を結ぶ平面が
カンペル平面ですが、義歯だけでなく、その他の治療でも利用できる
有用な平面です。

前歯の位置を決めてカンペル平面を設定すれば自ずと歯を並べる位置は
おおよそ決まっていくことになります。



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