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2014/12/23
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歯が割れた!割れるには割れる理由がある
今日は歯の破折についてお話を書きます。


先日のスポーツなどでの強い外力によるものは歯が割れてしまいます。
もちろん、力の方向、外力の大きさ、骨や歯の強度によって歯そのものが抜け落ちたり、
食い込んだり、歯槽骨などの骨折も起こるのですが、歯の破折に限局して話をすると
たいていは水平的に力が加わるときに水平破折を生じることが圧倒的に多いというのが
特徴です。
その場合は、破折が生じる部位によって、簡単な修復ですむ場合から神経の処置あるいは
歯を失うという場合まで様々です。
一方、通常に生活していても歯が割れることがあります。そして垂直破折を起こすことが圧倒的に多いことがいうことが特徴です。そして垂直的な破折を起こした場合は、かなりの確率で抜歯になります。
また、破折する歯には破折するだけの理由があります。
それは、
・歯の状態
・強い咬合力
・神経の処置の有無
・ポストコアと歯との接着強度
が関係してきます。


むし歯等で歯の強さが弱っている場合は破折を起こしやすくなります。神経がなくなって歯が弱るといっても歯質が十分に残っているに越したことはありません。
強い咬合力は上で書いた外力と同じで、強い外力で破折のリスクが高くなります。
神経の処置がなされていると、生きた木が枯れ木になるようなもので、歯が弱くなります。
それを補うようにポストコアと呼ぶ歯の芯棒を入れることになりますが、

ポストコアが金属であると歯との硬さがかなり異なるので、破折が起こりやすくなります。
そのため、歯の硬さとかなり近い、ファイバーコアが最もよいとされています。
また、ポストコアと歯は接着剤でくっつけるのですが、この接着剤が弱くなってくると破折が起こりやすくなります。
・・・という様に、歯の神経の処置がなされている場合は患者さんの噛む力、歯の条件、そして歯科治療の条件が関わってくることになります。
また噛む力が強い場合も予防方法はあります。
さて、明日はクリスマスイブ、そして明後日はクリスマスです。
クリニックでのクリスマスイベントもはりきって頑張っていきます!
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