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2015/06/02
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アマルガムの他の材料にない特性
アマルガム、現在はほとんど用いられることが少ないのですが、

今でも使用されている先生はおられます。
毒性について前日お話を書きましたが、今回はアマルガムにしかない
特性、そしてそれが利点ともなるお話をしたいと思います。
一般的に歯科材料は、化学反応を起こすと収縮します。
例えば、レジンであれば、重合(固まる)の際に収縮します。
逆に膨張するのは、模型を作る際に用いる石膏などで、
硬化する際に膨張します。
そしてアマルガム。
アマルガムを欠損部に充填すると硬化時に膨張します。
実はアマルガムと歯は接着しないのですが、
この膨張が境界をぴったりと埋める役割を果たしてくれます。
その性質から歯根端切除術の際にアマルガムを使用する先生も
おられます。
では、充填材料としてアマルガムがレジンよりも優れているのかというと
近年はレジンの性質も向上していることと、患者様の白い材質が好まれて
くるようになったというのあるため、私の意見としては、遜色なくなって
きていると思われます。
もう一つは“着色”という点に注目しなければなりません。

<よく見て頂くとアマルガムの部分の歯の色が反対側に比べて暗いです>
歯の色が暗くなります。この着色がひどいとむし歯ではないけれど
歯がむし歯のように見えるほどになります。
よしなか歯科クリニックでは以上のような理由からアマルガムを使用せず
レジンを基本的には用いるようにしています。
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