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お薬手帳の重要性
歯科でも服用しているお薬によっては注意が必要な方がいらっしゃいます
そのためお薬の名前を確認するためにお薬手帳をお持ちいただくようお願いしています
お薬を服用している方は薬局などでお薬手帳を作成しているかと思いますが、
作成していない場合はお薬の名前がわかるものをお持ちください!
たとえばこのようなエピソードがあります。
初診の患者さんが来られ、問診票には毎日飲む薬があると記入、
でも何かはわからない、とのことでした。
お薬手帳を確認しようとすると
「今日は忘れてしまった、血圧も大丈夫でこのとおり健康なんで大丈夫ですわ」
と言われましたが、歯肉の炎症とは違う腫れが気になったので念のため次回確認させて下さいとお願いしました。
次のときにおお薬手帳を見ると降圧剤を服用されていました。
歯肉の腫れは降圧剤(カルシウム拮抗薬)の副作用による歯肉増殖でした。
血圧のお薬を飲まれていて、正常な血圧になっていた、というお話です。
その他にも抗血栓薬を服用していたりと、歯科治療において注意すべきお薬を
いくつか服用されていました。
これらのお薬は歯科治療では気をつけなければならないものばかりですよ、
と説明し、それらが歯科治療に及ぼす影響をお話したところ
「そんな気をつけなあかんやつやったんや。。」と驚いていました。
後日主治医に問い合わせをして観血処置を行いました。
お薬手帳は全身の状況を読み取るための必須のツールということです