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2016/05/13
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前歯などの動きを調べる方法
またまた昨日のお話の続きです。
奥歯が擦り減ってしまうと前歯が徐々にあたるようになります。
この頃から徐々に前歯が動くようになるので、早めに対処はして
いく方がいいのですが、わかりにくい場合があります。
フレミタス(Fremitus)という言葉があります。
フレミタスとは動揺にまでは至らない、わずかな動きのことで、
直訳すると震盪(しんとう)になります。
このわずかな振動の動きを調べる方法は実はいたって簡単です。
上の前歯に人差し指のはらを当てて、少し歯をおさえた状態で
カチカチ咬む
ギリギリと歯を動かす
これでOKです。
フレミタスがあるとそのわずかな歯の動きを人差し指が感知して
くれます。
特に覚えておいて頂きたいのは、この感知したときにかぶせた歯で
あるか、神経の処置をした歯なのかで、その歯に対する緊急度は
変わります。
もちろん生活歯(神経の処置を施していない、生きている歯)であっても
治療は必要ですが、
失活歯の場合、次に起こる可能性が高いのは
歯の破折
です。そして破折のほとんどは
抜歯を行わなければならなくなる転帰が多いです。
そうならないためにも早期に対処することが望ましいわけです。