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2016/01/08
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オーラルディスキネジア:何もしていないのに動く
神経麻痺で顔の筋肉が動かなくなるのは恐ろしいですが、
逆に自分の意思とは無関係に動くことも大変です。
口(口唇、舌、下顎など)がモゴモゴと常時動く方は、
動かしているわけではなく、いわゆる不随意運動です。
様々な原因があるのですが、一つは抗パーキンソン薬・
向精神薬の長期投与の副作用として現れることがあります。
このオーラルディスキネジアが現れるといくつか
歯科的に問題が出てきます。
入れ歯が入れられなくなる!?
舌の動きが激しくなってくると、舌を突出させたり左右に動かしたり
するようになります。
すると入れ歯が外れてしまうということが起こります。
自分の意思で動かす場合は、この運動が消える場合は、
なんとか使用することが可能であったりしますが、
難しい場合は、義歯使用の中断を宣告することもあります。
舌の動きが強くなる場合は上のみを使用して頂くことも考えますが、
激しくなれば、舌で上の入れ歯も外れてしまう場合もあります。
ケースバイケースとなるので、よく見極めてご家族も含めて
相談をしていくことになります。