ブログ

ブログ

2014/12/02
ブログ

口の中には細菌がいっぱい

今日は口の中の細菌のお話です。

むし歯は特定の細菌が原因ではありません。
口の中をすみかにしている細菌は多くいますが、その中の一部、酸を出し、歯を溶かす細菌群が引き起こすのがむし歯です。
むし歯原因菌の代表的なものは、Streptococcus mutansやLactobacillusと呼ばれるものです。

この他にも口腔内には無数の菌が生息しています。ちなみにどれくらいの数かというと、耳かき一杯よりかなり少ないぐらいの量、1ミリグラムの歯垢中になんと約1億の細菌がいます。

食べかすとは別に、歯の表面に付着している白っぽい歯垢の正体は、細菌のかたまりなのです。

また、朝、歯を磨く前の唾液1ミリリットルの中には、平均10億以上の細菌が泳いでいます。
私たちが食べる、飲むという行為は細菌たちに栄養を与え続けているとも言えます。

細菌を減らす対策(ブラッシングやうがい)を意識的に講じない限り彼らは増え続けるでしょう。

彼らへの対抗策は、むし歯を作るに至らない程度の数にまで彼らの数を減らすことです。幸い、私たちの歯も再石灰化という再構築する機能があるので、バランスを保てばむし歯にはなりにくくなります。

歯ブラシなどで物理的にこすり取る方法、つまりブラッシングが最良 の方法といえます。お薬でうがいだけすればいいのではないか?と考える人もいますが、

お風呂の湯船を洗わずにお薬だけ入れていれば大丈夫か?ということにも通じます。絶対にきれいにならない原因は細菌が層となって堆積しているため、薬が表層にしか効かないことで、結局のところうがいのみでは難しいと思われます。こういった膜をバイオフィルムと呼ばれますが、バイオフィルムは酸性度を下げて歯を脱灰、つまりむし歯を進行するのに一役買ってもいます。

歯ブラシをしっかりしてむし歯菌をゼロにするということはまず不可能です。

なので、日々のブラッシングが大切になってきます。

うがい薬についても後日お話をしていくようにします。

アーカイブ

大阪吹田市寿町の歯医者ならよしなか歯科クリニックへ