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2016/01/20
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シェーグレン症候群
シェーグレン症候群についてお話をしたいと思います。
かなり頻度としては低く(後述)、私自身は数例遭遇したことが
あるくらいです。
歴史的には浅く、1930年に眼科医のシェーグレンが報告したのが最初です。
主な症状が、乾燥性結膜炎、唾液分泌低下、関節炎の
3つです。
原因は自己免疫疾患といわれており、1万人に1人程度で
決して多くはないものの、男女比は圧倒的に女性に多く、
40代〜60代が発症しやすいとされています。
歯科的には、食事に支障が出ることがあります。
唾液が出ないため、咀嚼しにくくなるということがあります。
また、唾液による自浄作用がなくなることから、う蝕や歯周病の
リスクが高くなります。
水分摂取に気をつけたり、ブラッシングをこまめに行ったりと
いろいろと注意するべきことが多くなります。
医科での治療がメインとなりますが、QOLの低下を防ぐという
意味で私たち歯科もお手伝いをすることになります。