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2015/11/13
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インプラントについて知ろうーその33 縫合とインプラントー
縫合についてのお話です。
縫合糸や針などについてはお話をしましたが、インプラントに限らず
手術ではほぼ確実に縫合を行います。
縫合の方法もたくさんあるのですが、これも大きく分けると
単純縫合と連続縫合があります。
単純縫合は一回組織を通したら縫合するもので、連続縫合は複数回
組織を通してから縫合するものです。
どちらがいいのか、というのは術者の好みにわかれるのですが、いろいろ
お話を聞いていると口腔外科系の先生は単純縫合を好まれることが多いという
印象があります。
単純縫合の利点は、どこかがなんらかの理由で緩む、あるいはとれてしまっても
それぞれの縫合が独立しているので大きく影響しないということがあります。
一方連続縫合は糸を結ぶという操作が少ないのでとても効率的であるといえます。
私は、基本的にはインプラント手術時には単純縫合、もしくはマットレス縫合と呼ばれる
縫合を使用します。感染によるリスクが少ない部分については連続ロック縫合を使用します。
訪問診療時では診療時間を短くするという理由から、連続ロック縫合を使用します。
様々な縫合法がありますが、手術時間を短くすることで負担を減らすことと
より確実な結果が得られるようにすることを見極めることが大切です。