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2015/07/01
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入れ歯について知ろう−その75−前の入れ歯と同じ形がいい、そんなときは その1—
7月もよしなか歯科クリニックをよろしくお願い致します。
ラジオ出演もありますし、スタッフ全員でアイデアを出して
夏祭りの準備をしています。
さて、タイトルの通り
“この入れ歯がとても気に入っているんで同じものを作って下さい”
と言われる方がおられます。
実はこの訴えの方が非常に難儀をします。
以前のシリーズでも、適切な入れ歯の形や噛み合わせというのを診断して
計画を立てていくのですが、このような方の場合はご自身の中で今使われて
いる入れ歯がゴールとなります。
私たちがこうした方がいい、この方が義歯としてしっかり機能するとして
作っても結果として満足をされないことが多いです。
もう一点、大事なことは、100%同じ義歯を作ることは不可能です。
レジンには重合時の収縮があることや、その後の研磨行程で形は同じもので
なくなります。
そのため同じものを作りたい、という希望の場合は、その点を重々に理解して
頂く必要があります。
この点を理解して頂かないと、後々しっくりこない、同じものではないと
トラブルになることがあります。
(しっくりこない、という訴えは感覚的なもので、調整の手段に悩むことになります)
では100%に近い入れ歯を作ることはできないのか、というと方法はあります。
3Dコピーができるようになった現在では、3Dコピーで義歯ができるかもしれませんが
先人たちは入れ歯をコピーするという方法を考案されました。
次回はこの入れ歯をコピーする方法についてお話します。