ブログ
2015/03/16
ブログ
入れ歯について知ろう−その29−部分入れ歯は最初の設計が命
総入れ歯(全部床義歯)が終わり、部分入れ歯について深く掘り下げていきます。
ということはシリーズは余裕で40超えると思います、ひょっとしたら50?
それだけ入れ歯は奥が深いということです。
昨日、部分入れ歯には支持・把持・維持が大事であるというお話をしました。
吹田よしなか歯科クリニックではこの設計を行うために2回、型取りをします。
1回目は以前にお話をしましたが、個人トレーという、各患者さまのお口の形に
あった型ワクを作ることだけではありません。
現在の歯の形・位置で十分な支持・把持・維持が獲得できるかということを
検討するために1回目の型取りでできる模型は
とてもとてもとても重要です。
かみ合わせが緊密な人ではバネ・金属を通すスペースがないことが
あったりしますし、歯が極端に傾いていたりしたら義歯を作るのに
障害となったり、作れても全く維持がなかったりします。
金属のかぶせが不良であった場合は、義歯を作る前にかぶせを
優先するべきです。
これを検討しないといい義歯はできません。
逆に言えば、部分入れ歯は最初の設計でほぼ全てが決まるともいえます。
ここでもかなり重要な検討事項がたくさんあるのですが、それについて
次回お話をします。
次回は入れ歯のコンセプトを考える、ということについて書きたいと思います。