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2015/06/17
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あわてず、急がず:コントラクションギャップ
おはようございます。
ついにりっぱなゴーヤちゃんができました。
今回はいつも材料を迅速に持って来てくれる業者の方に
挙げました。いつもありがとうございます。
コンポジットレジンは基本的には光重合です。
レジンには化学重合と光重合があり、化学重合は
二種の材料を混ぜ合わせることで固まっていくものです。
光重合は先日も書いたように特殊光を当てることで固まっていきます。
ここで、深い穴(窩洞)になっているところに一気にコンポジットレジンを
充して光照射をするとどうなるか、と光重合の利点でもあり欠点は“光が
当たった部分から重合していく”ことにあります。
そして、アマルガムのときにもお話しましたが、レジンを始めとする歯科材料
は重合などの化学反応で収縮することになります。
この収縮が、硬化したコンポジットレジンと歯面で、ごくごくわずかな隙間(ギャップ)が生じることがあります。これがコントラクションギャップです。
ときどき“虫歯治療をしたあともしみる”と言われるときの原因の一つにもなりますし
ごくごくわずかな隙間に着色が見られることもあります。
そして、最終的には二次齲蝕に繋がる可能性もあります。
そのため、一気に充するのではなく、少しずつ充することで、この収縮力を
最小限に抑える必要があります。
深い窩洞の場合は別に光照射が届きにくいという理由もありますが、このような
積層充填を行うこともあります。
積層充填についてのお話を次回したいと思います。