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2015/01/18
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動物が話をする日は来るのか?
私たちは言葉でコミュニケーションをとりますが、四足歩行の動物は言葉を話してコミュニケーションんをとっているのでしょうか?そもそも言葉が話せるのでしょうか?
結論からいうと構造的に無理といわれています。
私が学生時代でもっとも衝撃だった話の一つが、この発語です。
ヒトは二足歩行になり、気管と食道をそれぞれ蓋する喉頭蓋の動きが
変化したことで会話ができるようになりました。
四足歩行の動物は、基本的に物を食べていない際は喉頭蓋が口腔側を閉じるようにして
肺と鼻の穴が一本の道筋となるようになっています。
私たちが会話をする際には口の動きで構音するのですが、そもそも四足歩行の動物は
口に呼気が出てこないので構音という概念がありません。
ヒトの場合は喉頭蓋が完全に閉鎖されていないので呼気が口から出せます。
ここがヒトがコミュニケーションが出来るようになった一つの大きな分岐点と言えます。
ヒトは言葉を得ることで一つの代償を払いました。
それが誤嚥・むせです。
もちろん動物が全く誤嚥をおこなさないというわけではないのですが、リスクが格段に上がったことは事実です。
誤嚥はaspiration、誤嚥性肺炎はaspiration pneumoniaと言います。
よくニュースで不顕性誤嚥silent aspirationはよく聞くかもしれませんね。