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2016/04/13
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嚥下障害とひと口に言っても
嚥下障害といえば、飲み込むことに障害がある状態ですが、
この嚥下障害もいくつかに分類されています。
摂食・嚥下障害臨床的重症度分類では7段階に分けられています。
正常範囲
臨床的に問題がない状態です、一般の方がここに分類されます。
軽度問題
主観的な問題を含めてなんらかの問題がある状態。
ただ、誤嚥はなく、問題はないとされます。
口腔問題
口腔期障害により摂食問題がある状態。
口腔期へのリハビリによるアプローチを要しますが、誤嚥はありません。
以上までが誤嚥がないのですが、以下よりは誤嚥が生じます。
機会誤嚥
時々誤嚥を起こす状態。
水分誤嚥
水分の誤嚥を起こす状態。
食物誤嚥
様々なものを誤嚥してしまう状態。
唾液誤嚥
唾液を含め多くのものを誤嚥してしまう状態。
水分誤嚥や食物誤嚥などでは訓練も含め食事形態(トロミをつけるなど)を
工夫することで対応しますが、
唾液誤嚥になると、経管栄養になってしまいます。
このように、嚥下障害にも段階があり、その状況によって対応の仕方が異なります。
いつまでも口から食べてほしい、というご家族の願いはあるのですが、
その状態によっては保留、あるいは難しい場合もあります。
“入れ歯が悪いから飲み込みにくい”ということは非常に少ないということも特徴です。