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ドライマウスについて—前編—
昨日が本当の誕生日でして、いろいろな意味でサプライズされた誕生日でした・・・(詳細は外部ブログにて)
新しい一年を迎えての初日です。
よろしくお願いします。
さて、今日はドライマウスのお話をします。
ドライマウスとは、唾液の分泌量が減って口の中が乾燥し、食べ物が飲み込みづらくなる、口の中がネバネバする、口臭がきつくなる、話しにくくなるなどの不快感が慢性的に続く症状です。
唾液の分泌不足によって唾液が本来果たしている自浄作用が働かず、口臭の原因になったり、口内炎・虫歯・歯周病などにかかりやすくなる場合もあります。
そもそも唾液とは一体なんなんでしょう。
唾液は99%以上が水、残りの1%がその他の成分ですが、その他の成分には抗菌、免疫、消化などに関わる重要なものがあります。
つまり口の中を潤すだけではなく、口腔内の細菌の増殖を抑えて、口臭や虫歯、歯周病などのトラブルから守ってくれる働きがあります。
健康な成人は1日あたり平均1.0-1.5リットルの唾液を分泌しています。
また唾液の分泌は常に一定ではなく、夜になると減少します。起きているときは比較的多いため、虫歯などから守ってくれるのですが、夜寝る前には特に歯を磨く必要があるというのはここに起因しています。
おおよそですが、夜寝ているときと起きているときの唾液量は倍ほど違うとういう報告もあります。
朝起きた時に口の中が乾いている感じがするのはドライマウスではありません。
唾液には以下のような作用(効用)があります。
自浄作用
歯や歯間に付着した汚れを洗い流します。
抗菌作用
口の中の細菌の繁殖を抑えます。
pH緩衝作用
飲食した後に酸性に傾いた口腔内のpHを中和させて虫歯を防ぎます。
再石灰化作用
飲食した後に歯の表面が微妙に溶けるのですが、その表面を修復します。
消化作用
中学校でも習うのですが、でんぷんを分解して消化しやすくします。
粘膜保護・潤滑作用
粘性のあるムチンが粘膜を保護して、発声をスムーズにします。溶解・凝集作用
食べ物を飲み込みやすくまとめる作用があります。
粘膜修復作用
上皮成長因子と神経成長因子が粘膜の傷が治るのを助けます。
など。
唾液の恩恵は気づかないところでたくさん受けています。