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2022/01/18
日常,豆知識
歯の動揺度とは②
前回のお話の続きです。
歯の動きを調べる動揺度の話をしましたが、歯の動揺は支える骨が失われる
歯周病が原因で起こるだけではありません。
それは、歯に加わる過剰な力が原因となります。
例えば、夜寝ているときに歯ぎしりをしていたりする場合であれば、
歯に加わる力が強く長く影響しています。
また、奥歯が失われると、その失われた分の咬合力を残った歯で受けることと
なり、一本あたりの咬合力の負担が大きくなります。
こういった咬合力により受ける外傷を
咬合性外傷
といいます。
これが歯の動揺の原因となることがあります。
支持骨はしっかりしているのに動揺がある場合は
一次性咬合性外傷
といい、咬合力のコントロールが課題となります。
一方、支持骨が少なくなることで、通常の咬合力で動揺がある場合
二次性咬合性外傷
といいます。こちらは歯周病の治療と咬合力のコントロールを同時並行
で行うこととなります。
咬んだときに歯が動く感じがある場合はいいのですが、夜歯ぎしりをしている
場合だと、負担が過剰となっているのに気づかない場合もあります。
そのため、歯が必要以上に擦り減っていないかなどのチェックは
歯科医院で受けた方がいいと言えます。