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2015/04/02
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入れ歯について知ろう−その42−部分入れ歯にも簡単なものと難しいものがある2

ホワイトニングキャンペーン無事に終わりました。

随分前、少しだけその2でお話した内容の追加、補足です。

Kennedyの分類と同時によく使われ、義歯の難しさを決定する要素があります。
それはEichner(アイヒナー)の分類と呼ばれるものです。

分類数はたくさんあるのですが、分け方はとても単純です。
単純明快であり、義歯の難しさと連動しているので、有用です。

さて、A・B・C群の大きく3つにわけます。
この分類のキーワードは『咬合支持』、つまり上下で噛み合っているかということです。
上下でしっかり噛み合っている部分が多いと義歯は簡単になりますし、
噛み合っている部分が少ないと義歯は難しくなります。
(総義歯になると逆に簡単になる場合もありますが)部分床義歯に限って
言えばKennedyの分類と個人の噛む力、残存歯の状態を組み合わせることで
ほぼ難易度が予測できます。

咬合支持を左右小臼歯・大臼歯の4つ(+前歯)のエリアにわけることで
A 咬合支持のエリアが4つとも存在
B 咬合支持のエリアが3〜0(前歯のみ)
C 咬合支持のエリアが前歯も含めて0

と大きくわけます。さらに細かく
A1 欠損が全くない
A2 上下どちらかに欠損がある
A3 上下とも欠損がある

B1 咬合支持のエリアが3つ
B2 咬合支持のエリアが2つ  
B3 咬合支持のエリアが1つ
B4 咬合支持のエリアが0で前歯のみ存在

C1 咬合支持のエリアが0で上下とも歯がある(すれ違い咬合)
C2 上下どちらかが完全欠損(無歯顎)
C3 上下とも完全欠損(上下無歯顎)

となります。
この中でB4・C1あたりが通常では難易度がピークになります。

つまり自分の歯と歯ぐきで噛む形になっている方は非常に難しくなります。
イメージをしてもらってもわかると思いますが、どうしても歯ぐきが負けて
しまうということになるからです。
残存歯同士での噛み合わせ、つまり咬合支持があると咬合力が残存歯側へ
分散されるのですが、それが少ない、あるいはなくなってしまうということです。

他にも難しい理由はたくさんあるのですが、
それはまたの機会に。

次回はもう一つの分類、Kennedyの分類をもう少し掘り下げてみます。





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