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2015/04/08
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入れ歯について知ろう−その47−すれ違い咬合は難しい最終回
今日を含めて4回に渡って進めてきましたすれ違い咬合。
実はみなさんすれ違い咬合に向かう様に歯を失っていきます。
一番最初に生えるのは下顎の前歯ですが、最後まで残るのも下顎の前歯が多いと
言われています。
歯を失うのはまず奥歯からが多いのですが、上下一緒に歯を失うということはありません。
すると、『歯vs 顎堤』という構図になるのですが、歯が負けることがほぼありません。
結果としてこの対向関係は長い間持続されることになります。
そのうちに別の歯が失われると・・・同じような対向関係を構築していきます。
歯が少なくなると残存歯での咬合力の負担も大きくなるので加速していく傾向があります。
前歯の場合は、対向の角度の問題から上の歯が先に失われてしまいます。
・・・というようにすれ違い咬合へ向かっていくようになります。
すれ違い咬合でもその歯の残り方から、前後的すれ違い咬合(前歯と奥歯)
側方的すれ違い咬合(左上と右下、あるいは右上と左下)、それらの複合型
というものがあります。
早めの対処が一番です。
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同じようなすれ違い咬合でも非常に難易度の高いものと低い人がいます。
咬む力の強さや、顎堤の強さ・粘膜の厚みといったことが複雑に絡んでくる
のではないかと思います。
しかし、入れ歯で長年お困りの方は大半はすれ違い咬合の方が多いと感じます。