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2016/08/30
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潰瘍と糜爛(びらん)
おはようございます。
昨日書いた記事で糜爛(びらん)という言葉があって
びらんはわかりにくいのでは?という指摘を受けたので補足します。
潰瘍と糜爛はどちらも組織が破綻し噴火口状のくぼみができますが、
組織学的には明確に分けられています。
浅いものが糜爛、深いものが潰瘍、ざっくり言うとこうなります。
先日記載した有棘細胞層までが糜爛になります。
それよりも深いものになれば潰瘍と呼ばれるようになります。
目視ではその違いはわかるわけではありませんが
明らかに浅ければ糜爛、深ければ潰瘍と呼んでいます。
義歯の強い圧迫でできるもの潰瘍となります。
火傷の場合は糜爛となることが多いです。
通常の臨床的にはそこまで明確な区切りが必要となることはありません。
また、一般的には潰瘍がわかりやすいので潰瘍と説明することほとんどです。