ブログ
2016/07/04
ブログ
永久歯だけど永久歯ではない幼若永久歯
ヒツジの肉もマトンとラムのように成長過程で名前が変わるようなイメージですが、
永久歯も6歳前後から生え始めるのですが、実はこの頃は歯の根が完成していなく、
幼若永久歯(ようじゃくえいきゅうし)という呼び方をします。
実はこの幼若永久歯は根が完成していなく、また、歯の表面が虫歯に対する耐性が
やや弱いという特徴があります。
そして根の先は徐々に2、3年かけて完成します。
この根が完成していない状態で、かつむし歯になりやすいということから、
歯の神経に達するむし歯になり、内部が感染をおこしてしまうと、
歯の根の治療が非常に大変であることがあります。
というのも根の先が完成していないので、根管治療(歯の内部の細菌感染を取り除く)
を行う作業の基準がわかりにくいということがあります。
このような根が未完成の状態で根の治療が行われていた場合、大人になっても
根の長さが短く、根の先が開いている場合があるというのが問題となります。
根の長さが短いということは歯自体の強さがあまり強くないということを意味し、
根の先が完成していないということは再感染をおこした場合、感染が拡がりやすい
というリスクがあるということを意味します。
このように永久歯は生えかわり直後は注意をする必要があります。