ブログ

ブログ

2016/07/06
ブログ

根未完成歯の根管治療のアプローチ1−アペキシフィケーション−

幼若永久歯は根が完成していないのですが、
根未完成歯と呼びます。
この根未完成歯の場合、根管治療に注意をしないといけません。
それは、根管治療の仕上げは内部を“緊密に”充填することと関連します。
根未完成歯の場合、緊密に充填できません。
ビンの口が狭い場合はしっかりと詰めることが出来ますが、口が広い場合は
底へ流れてしまいます。
これに対するアプローチとしてアペキシフィケーションとアペキソゲネシスがあります。
ともに口が広い底を狭くするという方法ですが、その考え方は全く異なります。
アペキシフィケーション(apexification)は根尖部付近に水酸化カルシウムを置くことで
“根の先を骨様組織で閉鎖する”こととなります。
神経が根尖まで壊死している場合はこの手法で、一旦水酸化カルシウムを置き根尖部が
閉鎖するのを待ちます。そして閉鎖が確認できた段階で根管充填を行います。
この手法であれば、根尖は短い状態で成長が止まることになります。
なので、レントゲンを見ると、一目瞭然であったりします。

一方のアペキソゲネシスは全く異なる概念です。

アーカイブ

大阪吹田市寿町の歯医者ならよしなか歯科クリニックへ