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2016/06/24
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多剤服用/ポリファーマシーの方は口腔乾燥症以外も要注意
多剤服用、ポリファーマシーは高齢者に比較的共通するものです。
平均処方薬剤数が5種類というデータもあるくらいですので、その
多さは驚くものがあります。
初診時にカルテを記入の際に大変なのがお薬の記録、なんてこともあります。
それだけ有病率が高くなります。
多剤服用で口腔乾燥症状が出現しやすくなるのですが、その他にも
錐体外路症状や嚥下障害が出ることが薬剤によってはあります。
錐体外路とは大脳基底核で調整されている経路で、不随意運動に
錐体外路とは大脳基底核で調整されている経路で、不随意運動に
関わるところです。いわゆる震えや意識しないのに動く、といった
ところは錐体外路症状です。
手が震えたり、口が勝手に動いたりということが起こるのはこれらに
あたります。
また、コントミン・セレネースといった抗精神病薬は意識状態が低下することで
摂食嚥下障害を引き起こすことがあります。
最初に出てきたポリファーマシーは必要以上のお薬を服用している、
という言葉で、こういった嚥下障害を引き起こすお薬をコントロール(中止・変更)
することで摂食嚥下が改善することもあります。
多くのお薬を飲まれて飲み込み、食事のスピードが以前より遅くなった場合は一度相談
をされるといいと思います。
このことは特にご家族に知って頂きたいことの一つです。