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2016/06/23
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認知症の方と同意
認知症とは、脳に何らかの障害が生じることで、精神活動や身体活動に
支障が起こる状態です。
入れ歯のお手入れの方法がわからずに聞かれるのですが、記憶ができないためか、
何度も聞かれる方もおられたり、夜に自分の入れ歯がどこにいったか(なくなってしまったか)
不安になり、慌ててベッドから転落されたりする方もおられます。
認知症はこれまでにもお話しした通りに、軽度〜重度と多岐にわたります。
最近のトピックとして、認知症の患者さん(入居者さん)の“治療の同意”というのは
どうするべきなのか、ということがあります。
こちらのページがとても参考になりますが
認知症の検査がありますが、これをもって同意の可否とするかは、絶対的な基準とならないと
されています。
後継人は家族ではないため、同意の代理とはならない、など
法的な問題もあったり、
家族と本人の治療の方針が食い違うときにどちらをとるべきか、なども
いろいろと悩まされることが多くあります。
医科でも同じようなことがあるとのことで(なおかつ医科であれば透析など生命に関わるものが
あったりして、困るとのことでした)
結局のところ、統一の見解が今のところはないというもので、認知が進む前に
本人の意思決定をとれるようであればそれがベストなのかもしれませんが、
未来が予測できない状態ではなかなか難しいのが現状です。
上記のページでも書かれているような、なんでもハイと答える方の場合は
質問の仕方を逆転させるとその判断力は推し量れるので、よく使用します。
また、ご家族と密に相談をしてどうするべきかをしっかりと決めていくようにしています。
今後、ある程度統一した見解が出てくると思われます。