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2016/05/24
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超高齢社会とインプラントの問題

昨日は超高齢社会のお話をさせてもらいました。

インプラントは歯周病に似たインプラント周囲炎とならないためにも
しっかりとブラッシングをしてもらうことが必須となります。

・・ですが、高齢者になると手の動きが緩慢、あるいは不自由となり、
清掃が困難となる場合は何らかの対処をしていく必要があります。

その一つが口腔ケアの介助となります。しっかりと口腔ケアができれば
良好な状態を維持することができます。

しかし、それが難しい場合は、インプラントの上部構造を外して、清掃しやすい
状態にするという処置を施す、ということも言われています。

つまり、①清掃の補助、②清掃スキルに合わせた上部構造の改変
ということを考慮していくのが良いということです。


実際のところは、、というと経験的なお話ですが、実際にインプラントが多数埋入
されていた方から訪問歯科治療の依頼を受けました。全身状態から見て(原発癌の
stageⅣ)そこまで行うメリット・デメリットを考え、このままの状態で清掃の補助を
行っていくという選択をしました。その後、他界されましたが、この選択は正しかった
のだとは思います。

上記のように、②を選択できる状況というのはそれほど多くないのではないか、
ということは思います。
というのも、不穏状態が続く認知症の場合であれば、治療に非協力的で、
逆に(術者・患者・介助者いずれにも)危険を伴うこともあります。

なかなかガイドラインどおりにいかないのが現状です。

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