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2016/04/18
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立場が変われば見る目が変わる
車の視線では歩行者や自転車はとても邪魔に見えますが、
歩行者や自転車の立場では車が逆に邪魔に見えてきます。
これは、お互いの立場にならないとわからないことも多くあると
いうことです。
バリアフリーは2つあり、物理的なバリアフリーだけでなく、心の
バリアフリーも大事な要素です。
物理的なバリアフリーは社会に浸透していますが、もう一つは
どうでしょう?
「こんな状態じゃ歯の治療ができないんじゃないか」
「来てもらって治療なんて申し訳ない」
と考えられているのもこれもバリアと言えます。
これらのバリアを取り除き、分け隔てなく歯科治療を受けられる
ように認知して頂くのも大事な使命です。
高度な専門的知識はそれほど必要ない、と言われた先生を聞いたことが
ありますが、どこまで治療を進めていくのかをつきつめていくと、
やはり高度な専門的知識、技術が不可欠になってきます。
例えば抜歯であれば全身疾患との関連、義歯であれば、口腔内状況と義歯の
難易度の評価。飲み込みが悪かったり唾液分泌が少なければ薬剤や嚥下機能の
評価、、、などなど。
もちろん、安全に治療を行い、かつ良質な治療を提供していくためには、
高次の治療機関へ紹介することはできますが、できればそういったことを
避けられるように進めていく方が望ましいと思います。
バリアフリーを進めるためには私たちも知識の底上げを行わなければならない、と
強く思います。