ブログ
2015/03/01
ブログ
入れ歯について知ろう−その18−歯を失ったのにどうやって噛み合わせを取るの?
さて、いろいろなかみ合わせの高さを決める方法があります。
昨日の方法以外でも、嚥下をしてもらう方法、過去の写真を利用したりする方法、
筋力を測る方法などなど、たくさんあります。
それは今現在、使われている義歯を利用することです。
実は、この現在使われいる義歯には様々な情報、問題(あれば)がつまっています。
これについてはかなり先に書くことになりますが、この義歯の高さを利用して決定することがあります。
ここで、義歯が悪いから作り直すのではないの、参考にならないのでは?
という疑問が湧くのではないかと思います。
実は新しい義歯を作る前に古い義歯もある程度調整をして使えるようにします。
というのも新しい義歯ができるまでのタイムラグが結構あるからです。
そして、古い義歯を調整して義歯の高さが適正であるかどうかということを
見極めるということをしています。
どうやって見極めるの?ということについては明日お話をします。
で、補綴学会の面白いトピックとしてこんなのがあります。
卒後数年の先生ら、いわゆるフレッシュな先生はどの方法を使うかというと、
生理学的な方法を使用する傾向があるそうです。
しかし、卒後10年以上、いわゆるベテランの先生では形態学的な方法を
使用する傾向があるそうです。
これらについては、どちらも大きな差はないのですが、不思議とこのように
偏ってしまうそうです。