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2015/11/17
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認知症では義歯は作製できるのか
おはようございます。
先日は認知症について書きましたが、入れ歯を作って欲しいという依頼をいただくことが
あります。
経験的なこともあるのですが、ご家族あるいはケアマネさんには
「治療の可否」についての決定を行う必要があるとお話します。
認知症の進行度によっては義歯を受け入れてくれる方もおられますが、
新しい義歯を受け入れてくれない方も多く存在します。
義歯自体を受け入れるかどうかについては、現在義歯が入っているかどうかに
なります。
ここで新しく義歯を作るかどうかですが、こだわりを持っている方については
現義歯を修正して終了することの方が望ましいことが多いです。
新しい義歯を製作する上での壁は2つあると思います。
一つは最初にあげた新しい義歯を受け入れるか
もう一つは義歯製作の咬合採得(かみ合わせ)をとれるか
ということになります。
認知症が進行すると指示通りにしてくれなくなります。
お口を閉じて下さいと言っても
閉じてくれない
カチカチと開け閉めをする
ずらして閉じる
強い力で噛む
といったようなことに遭遇します。
義歯はかみ合わせが最も重要である(と考えている)ため、
ここで義歯が製作できなくなるということになります。
認知症の進行度によって治療のゴールを変更せざるを得ないことになります。