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2015/04/06
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入れ歯について知ろう−その45−すれ違い咬合は難しい!2

今日も生憎の雨です。

すれ違い咬合の場合、特に義歯に求められる要件として、は次のようなことがあります。
●強固であること、補強構造がしっかりしていること
●選択加圧印象をしっかり行い、粘膜での支持を得ること
●可及的に床を広くして、支持域を増やすこと(入れ歯を可能な限り大きくする)
●咬合接触を左右均等を目指し、一カ所に集中しないようにすること
●義歯の設計として、リジッドサポートを目指し、義歯の動揺を極力減少させること
●オルタードキャスト法を利用すること(こちらについては後日お話しします)

また、義歯もそうですが、生体も変化が起こりやすいといったことがありますので、
定期的なチェック(メインテナンス、リコール)は通常の人よりも短く、早い人では
一ヶ月程度を考える必要があります。
そしてその際には
●顎堤の吸収は生じているか
●咬合高径(噛み合わせの高さ)の変化はあるか
●義歯の破損・亀裂はないか
●残存歯の状態の変化はないか(齲蝕・歯周病、あるいは破折)
●義歯の適合状態は変化はないか

などとチェックを行います。

このような感じで、義歯を作ってからも気が抜けないということもあります。

昔、義歯の補強構造として、三次元的な立体的な補強構造を行ったことがありますが、
そこまでしないと疼痛が生じやすいといったことがある場合もあります。

ここまで難しい、と困るのですが、患者さまの理解が得られれば難易度を下げる方法と
いうのも実はあります。

それについて明日お話したいと思います。




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