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2016/03/06
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上顎洞穿孔のお話1
特に上顎臼歯部の抜歯の際は上顎洞と呼ばれる空洞との位置関係を注意しないといけません。
上の親知らずの際には注意しないといけませんが、この上顎洞の大きさは人によって様々で
これまでレントゲンで見た中で最も大きな上顎洞は上顎の犬歯まで広がっているものがありました。
上顎第一大臼歯に最も多いとされています
抜歯の際に上顎洞の穿孔が生じる可能性がある場合は、その上顎洞穿孔のリスクを説明した上でかつ、
その穿孔が生じた場合の対策も考えて抜歯を行うべきだと考えます。
では穿孔していなければ大丈夫なのか、というとそうではありません。
穿孔していなくても、骨がなく粘膜のみで隔てられている場合は、特に術後くしゃみなどをした勢いで
穿孔してしまう場合があります。確認する際に抜歯が終わったあとに注射をするような仕草をする場合が
あります。これは、針で骨で隔されているのが、粘膜のみで隔されているのかを確認しています。
また、術後、鼻をつまませてもらうことがあります。穿孔の可能性があった場合、鼻をかむような陽圧を
軽くかけるようにしてもらい、空気が口腔内に漏れないかということを確認します。
これらにより、術後の注意事項が変わることになります。