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2016/02/24
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MRONJとインプラント
少し前にインプラント学会に行ってきましたが、いろいろと勉強になることがありました。
BRONJ(Bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaws)が
MROMJ(Medication-related osteonecrosis)へと2014年に名称変更されました。
以前はビスフォスフォネート製剤のみに生じるとされていたのが、
RANKL阻害作用薬(プラリア/デノスマブ(ランマーク))も生じるとされ、
さらに抗がん剤として用いられる血管新生阻害作用薬でも生じることが
警告されています。
Sunitinib malate(Sutent)
Sorafenib(Nexavar)
Bevacizumab(Avastin)
Temsiirolimus(Torisel)
これらのものが該当します。
多くの学会でガイドラインが改訂され、周知されているのですが、
私たちも気をつけるべきことは多くあります。
また、インプラントとビスフォスフォネート製剤の投与についてのデータも示されていました。
以前は骨結合を高めるかもしれないとも言われていたのですが、ビスフォスフォネート製剤を投与中
あるいは投与後の手術では投与前に比べて圧倒的に発症リスクが高くなるとのことです。
※手術後にBP製剤の投与を行った場合はリスクは低い
超高齢社会の中、インプラントの適応選択は慎重に行うべき、、と言えます。