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2015/07/16
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ビスフォスフォネート製剤関連性顎骨壊死:BRONJからMRONJへ

本日のよしなか歯科クリニックはお休みです。
週末台風が接近するとのことです。
梅ちゃんが新しくセミナー受講することになりました。
頑張ってね!



BRONJについて書きましたが
米国口腔外科学会2014年度版ポジションペーパー
MRONJ(Medication〜)への名称変更があり、
学会でも見かけるようになりました。
今後はこの呼称が主体になっていくことになると思われます。


BからMに変わったのはビスフォスフォネート製剤ではないお薬が顎骨壊死を
引き起こす報告があるからです。
デノスマブ(ランマーク)や血管新生阻害薬についても顎骨壊死を引き起こします。

もっとも厄介なのは“顎骨壊死が進行する”ということです。
服用されていない人でも骨髄炎、壊死を起こすことがあります。
(よほどの重篤でない限りはありませんが)
壊死した部分は排除しようと壊死骨を分離しようとするのですが、
BP製剤(ビスフォスフォネート製剤、その他のお薬もあるのですが統一して
このように呼称します)はこの分離しようという生体の働きを阻害します。
抜歯した部分も骨が治ろうとするのですが、BP製剤がそれを阻害します。
主な働きは破骨細胞を無効化することにあります。
骨は骨形成と骨吸収のバランスで成り立っていますが、骨吸収が抑制される
ことで骨粗鬆症が防がれるといった簡単な仕組みなのですが、これが
歯科治療に問題を起こすことになります。



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