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2016/02/12
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食べるのが遅い、それはなぜ?
おじいさん、おばあさんと一緒に住まれている家庭は少なくなったと
思いますが、一緒に住んでいる家庭では、食べるのが時間かかると
言われるようになった、あるいは遅いということで相談されることが
あります。
「これって歯が原因なんですかね・・・??」
食べることが遅くなった原因は
環境的要因、
機能的要因、
心理的要因
があります。
環境的要因とは歯が痛い、歯がない、入れ歯が合わない、
歯ぐきが腫れているといったものです。これはおわかりの通り
私たち歯科が対応できるものです。
機能的要因は、摂食嚥下機能が低下するといったものです。
例えば咀嚼(噛む)という行為は食物を口腔内に入れ、臼歯部に
食べ物を乗せ、噛むということになります。この食べ物を乗せるのに
重要な役割を果たすのは舌です。舌の機能、あるいはその協調を欠いて
しまうと咀嚼が破綻してしまいます。同じように嚥下についても様々な筋
のが関与しています。筋力低下が生じると噛むこと、飲み込むことが
悪くなり時間がかかってしまう。
この場合は機能訓練を行ったり、食形態変更する対応になります。
心理的要因はいわゆる食欲、というものになります。
最愛の人が亡くなった時、交通事故を見てしまったなどの
心理的要因はかなり大きいものです。こちらは私たちでは
力になれることは難しいことが多いです。
食べるのが遅くなったというのは口の中の要因だけでないということを
とりあげました。