ブログ
2015/11/28
ブログ
抜歯後の内出血(血腫)
抜歯後と書きましたが、大きな処置を行う場合は起こる確率は
高くなります。
また、出血性素因や血液をサラサラにするお薬(抗凝固剤)を
投与している方にはリスクの高いものとなります。
先日、訪問歯科診療において、抜歯が必要な歯があり、
両側の前歯について抜歯を施行しました。
次の日に傷の確認に行くと内出血(血腫)が生じていました。
どなたについてもお話をしていますが、特にご高齢の方の場合は
先ほどの理由で可能性が高いので、しっかり説明させてもらって
います。
内出血は重力によって徐々に落下していきます。
一週間後ですが、先ほどよりも首の方に位置していることと、
血腫が黄色く変化していきます。
二週間もすればたいていはきれいに消えてしまいますが、日常生活に
支障をきたす場合があります。
術式によっても左右されることはあるのですが、確実に予想できる
方法はありません。
これまで私の経験なのですが、
インプラント手術において、2例
親知らずの抜歯において2例
リスク患者の抜歯において3例
ありました。
一般患者さまでは頻度としては限りなく低いですが、説明をせずに
内出血が生じたときに事前に説明して欲しかったと怒られた手痛い経験が
ありますので、今では抜歯後の説明においても入れるようにしています。