ブログ
2015/11/18
ブログ
認知症と歯科のゴール設定
いつも考えていることなのですが、義歯を作るべきかどうか、この漠然とした
判断基準はあったのですが、先週の聴講したお話の中で最も的を射た
スライドについてお話したいと思います。
認知症を初期・中期・後期に分けて
※ここでいう分け方というのが難しいのですが
初期では口腔内を“構築”していくということを目指していきます。
中期では口腔内を“維持”していくことを目指していきます。
後期では口腔内を“終わらせる”ことを目指していきます。
進行していくと自身でのブラッシング・口腔ケアが不十分になっていきます。
初期では義歯を積極的に作っていくべきですが、
中期では現在の義歯をなるべく使用していくようにもっていきます。
さらに口腔ケアの介入を積極的に行うべきです。
そして後期では口腔ケアを行いやすい口腔内環境にしていく
これは抜歯を含めた処置、そして義歯の使用を中断を勧告することも
あります。
口腔内環境が悪くなってくると、次第にう蝕や歯周炎が進行してくるため、
残念ながらこのような選択をせざるを得なくなってしまいます。
この認知症の進行度について合わせて相談するべきは、医科のドクター、
ケアマネージャー、そしてご家族になってきます。