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2015/10/30
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インプラントについて知ろうーその22 インプラントと全身疾患ー
先日は年齢とインプラントについてお話しました。
高齢になってくると全身疾患との問題が出てくるようになります。
全身疾患も多くあるので、少しずつ挙げていくようにします。
高血圧の場合は、術中に血圧がしっかりとコントロールされているかということが
問題となります。
これは抜歯のときとほぼ同じとなりますが、局所麻酔には止血・麻酔効果持続のための
エピネフリンが含有されていますが、同時に血圧を上昇させるため、麻酔後の血圧
のモニターが必要になります。
キシロカインを使用しますが、その後は極力シタネスト(エピネフリン非含有の
局所麻薬)を使用します。
また、術中の侵襲(痛みだけではなく、音など)が血圧変動を起こすため、術中も
血圧変動を確認します。不安が強い場合は鎮静を行うことが望ましい場合もあります。
血圧が高いと若干止血が悪いことがありますが、その他大きく問題となることは
ありません。
インプラント術後の治癒も経過は通常の場合と変わらないので、成功率は変わらない
とされています。