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2015/09/23
豆知識,日常
シルバーウィーク最終日:インプラントで矯正
シルバーウィークの最後の休日となりました。
どのようにお過ごしされているでしょうか。
最終日、岡山県のホテルグランヴィアで開催されている
日本口腔インプラント学会に参加しています。
日々進化していく治療についていけるよう勉強です。
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矯正治療は基本的には綱引き、もしくは押し合いの考えで、引き負けたほう、
あるいは押し負けたほうが歯が移動します。
これは歯と歯同士の考え方で、動かしたくないのであれば、引っ張り合い、あるいは押し合いを
チームで行うことになります。
ではインプラントを使用した場合どのようになるのか、つまりインプラント対歯の場合は?というと。
インプラントと歯の大きな違いは歯根膜が歯(インプラント)と骨の間に介在しているかということです。
この歯根膜があることで、歯は細胞レベルで骨の吸収、添加が起こり、移動が起こるのですが、
歯根膜が介在しないインプラントの場合は、「移動」が起こらないとされています。
そのため、インプラント対歯で引っ張り合い、押し合いをすると歯のみが動くことになります。
この特性を利用したのがインプラントアンカーあるいは歯科矯正用アンカースクリューです。
かなり小型のもので、手術も簡単なもので30分かからないことがほとんどです。
13歳のお子さんが行っていたりするものであり、しかもかなり効果的なものですので
全顎的な矯正ではない部分矯正に使用したりします。
歯の大きさを見て頂いてもかなり小さなものとわかる思います。