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2015/06/30
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麻酔はどれだけ入れることができる?2
今日で6月も終わりです。
6月は特に足元が悪くなる季節なのですが、
多くの方に来院して頂きました。
非常に嬉しく思います。
7月も一層頑張りますので宜しくお願い致します。
昨日の続きです。
キシロカインの極量をリドカインの観点から探ってみましたが
麻酔をよく効かせるためにキシロカインには血管収縮薬として
8万倍希釈のエピネフリンが含有されています。
その量は1.8÷80000、22.5μg(マイクログラム)と極々わずかです。
ではこのエピネフリンの極量は、というと5μg/kgとされており
これから考えると10本程度となります。
これらのことから考えると、歯科用キシロカインは
およそ7、8本程度までが余裕をもった安全な本数と言えるかと思います。
実際の処置では多くても3〜4本程度ですので
現実的には極量を考える手術というのはほぼないと言えます。
どんな薬でも多ければ転じて毒にはなる、ということです。
余談ですが、銀杏(ぎんなん)は子どもさんに大量に食べさせると
中毒になります。(大人でもなります)
では子どもさんでは何粒かというと7粒、飲み屋で酒のあてにする量です。