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2015/03/23
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入れ歯について知ろう−その34−クラスプのしなりを左右する要素
部分入れ歯は歯のアンダーカット部でひっかかり、外れないようにします。
維持、というものですが、入れ歯のバネ=クラスプが硬いと入らないですし、
柔らかいと維持がとれずすぐ外れてしまいます。
クラスプのしなり、弾性を考えて、どの程度の維持力を発揮できるかというのを
ある程度計算できる式というのがあります。
ややこしいのですが、先日発表があった国家試験でも昔は出ていた問題です。
学生に教える時にどうしたら覚えやすいかということですが、飛び込み台をイメージする
と分かりやすいと思います。
(Wikipediaより引用)
幅 長さ 太さ(厚さ)という要素があります。
幅が2倍になるとたわみ量は1/2倍になります。つまり反比例します。
厚さが2倍になるとたわみ量は1/8〜1/4になります。つまり2〜3乗に反比例します。
長さが2倍になるとたわみ量は8倍になります。3乗に比例します。
飛び込み台の板を長くすればするほどたわみやすくなりますよね。
板を二枚並べたらそれだけしっかりしますね。
また、飛び込み台の板を丸太のように太くすればたわまなくなりますよね。
・・っていうように教えていたような記憶が。
前歯に比べると大臼歯はどうしても歯の長さが大きいのでクラスプは長くなります。
たわみを適切にするためにはどうしても幅や厚みが必要になってしまいます。
入れ歯のバネが目立つよ、と言われる人もいますが、どうしても難しい部分であったりします。