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2015/03/15
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入れ歯について知ろう−その28−部分入れ歯の三種の神器
『三種の神器』 冷蔵庫、洗濯機、テレビ(白黒)から、クーラー、車、カラーテレビへと変わりましたよね。
本来の意味は、ご存知のとおり、八尺瓊勾玉、草薙の剣、八咫鏡です。
さて、部分入れ歯の三種の神器とは何でしょうか。
昔から変わらず、「支持、把持、維持」です。
支持:噛んだ時に入れ歯が歯ぐきに沈み込むのに抵抗する力
把持:噛んだり、しゃべったりした時に、入れ歯が横揺れするのに抵抗する力
維持:入れ歯がはずれるのに抵抗する力
義歯がしっかりとお口の中で固定されるためにクラスプ(バネ、ツメといわれている部分)が
重要になります。
総義歯とは違い、残った歯で最大限義歯を固定します。
さて、どれが一番大切だと思いますか?
私は支持だと思っています。
部分入れ歯の場合、歯のないところと歯に上手く噛む力が分散することが必要なのです。
そのためには少し歯の形を変えることをしないといけないこともあります。歯に全く力をかけないと
いう設計はほとんど出来ないと思った方が良いでしょう。なので、歯にかかる力を分散させるような
入れ歯の設計をしないっといけません。
次に、把持、入れ歯が食べたりしゃべったりするときに、動くと痛くてたまりません。
この把持と支持によって入れ歯が固定されます。
最後の維持、これは必要最低限度でいいとされています。
まずは入れ歯の設計を考えるうえで支持、を考えます。
そして、把持、最後に維持を考えます。
吹田 よしなか歯科クリニックでは、二回にわけて型どりをしますが、一回目の型どりは
この設計を行う上で非常に重要な行程となります。
このあたりについて、明日お話したいと思います。