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2015/03/02
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入れ歯について知ろう−その19−誤ったかみ合わせの高さではこんなことが起こる可能性が?
入れ歯のかみ合わせの高さは重要ですが、これを誤ると
どんなことが起こるのでしょうか。別に何も問題なければ
適当にとっても大丈夫ということになります。
いえいえ、実はいろいろな症状が出ることがあります。
本来の(正しいというべきかは難しいところですが)かみ合わせよりも
低すぎると次のような症状がでることがあります。
●舌や頬をかみやすくなります。
●噛む力が低下します。
●顎関節症を発症する場合があります。
●口唇の赤唇部(赤い唇)が薄くなります。
●顔のしわが目立つようになります。
●口角炎(上唇と下唇が合わさる部分に炎症)が発症しやすくなります。
●耳鳴りや聴力低下が生じる場合があります(Costen症候群)
といったような様々な症状が発生することがあります。
かといって高すぎるかみ合わせの高さは
●口腔周囲の筋肉の疲労
●口の中が一杯になった感覚になる
●食べ物が噛みきりにくくなる
●飲み込みにくくなる
●食いしばりが起こりやすくなる
●入れ歯が使いこなせない。
●噛んだ時にカチカチ音がする
●えづきやすく(嘔吐反射)なる
などといった症状が出たりします。
逆に言うと、これらの症状があった場合はかみ合わせの高さが高すぎる、あるいは
低すぎるといったサインであるともいえます。
では、人間はあるかみ合わせしか許容しないか?というとそうでもありません。
かみ合わせの許容範囲は少し幅があって、その中であれば、問題なく使用できることもあります。
また、徐々にかみ合わせが下がっていくと順応していく人もいます。
先日お話しした形態学的な決定方法や生理学的な決定方法を組み合わせるのは
こういった理由があります。