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2015/03/14
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入れ歯について知ろう−その27−ロウ義歯から完成まで

男性ドクターからバレンタインデーのお返しを頂きました。ありがとうございます。

蝋義歯ができると、最終的には蝋は置き換えていく必要があります。

以前にもお話しましたが、この置き換え方は、奈良の大仏と同じで、型に流していくという方法をとります。
流していく方法として、注入する方法、填入する方法があります。

石膏を使って入れ歯を完全に埋め込み、蝋の部分を溶かして、空洞部にレジンに置き換えていく、
という方法をとります。埋没、そして重合という過程です。

注入、つまり穴をあけて流し込む方法と油圧プレスでレジンをぐいぐい押し込む方法、どちらがいいかということは
意見がいくつかあります。
油圧プレスでは圧をしっかりとかけて密に流し込むのでかなり硬くなりますが、かみ合わせの関係が微妙に
変化することがあります。
一方、流し込む場合では、かみ合わせの関係が変化がほとんどない分、強度は若干劣ることがあります。

様々な方法が開発されているのですが、いずれの方法にせよ、この工程を失敗するとこれまでの努力が
正しく水の泡になります。


診療室では全く見えない部分ですが、実は大事な工程です。


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