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2015/02/24
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入れ歯について知ろう−その13−入れ歯の洗浄剤は使った方がいい?
今日はけいこせんせいと海ちゃんの誕生日でした。
ちょっとしたアクシデントがありましたがそれもご愛嬌です。
詳しくは外部ブログ(jugem ブログ)に書いています。
昨日安定剤のお話でしたので流れで洗浄剤のお話をします。
まずはこの答えから言うと、
入れ歯の洗浄剤は使ってもいいし使わなくてもいい
しっかりと磨くことが前提
であります。
●入れ歯の洗浄剤とは
義歯洗浄剤とは入れ歯についた目に見えない汚れや細菌を
取り除く“補助”として使うものです。
外から帰って来たりしたときに手を洗うことがあります。
薬液に手をつけるだけでしょうか。しっかりと手をゴシゴシと
洗うことが必要ですよね。
お風呂の湯船も薬だけいれていて綺麗にはなりません。
つまり、磨くということ(=機械的洗浄)がとても重要になります。
しかし、磨いても磨き残している部分やブラシが届きにくい部分は
あります。
そのため、義歯洗浄剤でサポートする(=化学的洗浄)ために
使用します。
食品の嗜好などによって着色しやすかったり臭いが気になったりする
方には義歯洗浄剤は効果的です。
●入れ歯の洗浄剤の成分は?
実は大きく分けて3類あります。
酵素系のもの
過酸化物系(活性酸素)のもの
次亜塩素酸系のもの
があります。
それぞれ利点があるのですが、入れ歯の洗浄の目的である殺菌については
次亜塩素酸系が最も高いのですが、殺菌能力が高い反面入れ歯の素材を痛めて
しまうことがあります。特に粘膜調整材を使用している場合は不向きです。
過酸化物系は殺菌能力が低いという特徴があります。しかし、同様に素材に
対しての不安はあります。
酵素系はタンパク質の分解をメインとして、殺菌よりも臭いや汚れをとるという
効果が高いものです。
その他に生薬タイプのものありますが、除去効果はかなり落ちます。
つまりひと口に入れ歯洗浄剤といってもその効果や適用については
バラツキがあるのです。
●使ってはいけない義歯もある
ノンクラスプデンチャーといわれる保険外の義歯があります。
バネが見えない義歯なのですが、この義歯の材質は次亜塩素酸系の
洗浄剤を使用すると変質し、割れるため、注意が必要です。
●入れ歯の洗浄剤の使用頻度はどれくらい?
頻度は2、3日に一度程度でいいと思われます。
上で書いたようにタイプが違うものがあります。
入れ歯との相性もあるので特殊な義歯であれば
ご相談下さい。
その他にもたくさんありますが、
最初に書いた通り、しっかりブラシで
磨くこと(機械的洗浄)が大事
ということを覚えておいて下さい。