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先生、親知らずって抜いた方がいいですか?—番外編—
本日はお昼休みを返上してミーティングを行いました。
スタッフ全員プロジェクトにしっかりと取り組んでくれていることに
本当人材に恵まれているなぁと感謝です。
親しらずシリーズの最終回ですね。アッペンデックス
スポーツ、特に激しいコンタクトスポーツをされる方について
覚えておいて欲しいことがあります。
それは
親知らずがあると骨折のリスクが高くなる
ことです。
いわゆるエラの部分は下顎角と呼ばれ、顎の骨が直角になっているので、外力を受けた場合、
力が集中しやすい部分の一つとなっています。
親知らずがあると、前方部から強い外力を受けるとその力が集中する部分が弱いので
より高い頻度で骨折が起こるとされています。
昨日の日記のイラストのように水平(真横)に埋伏している方がリスクが高くなります。
ちなみに骨折が起こった場合は、プレートで固定をするのですが、親知らずが感染の原因となるため、
通常は一緒に抜歯します。
もちろん、スポーツの種類によっても異なりますし、あくまで、可能性の比較の問題ですが
スポーツ指導者は知っておくとよいと思います。
先日の親知らずにまつわるお話です。
「先生、親知らずを抜いたら2,3日後は腫れるんですか?」
「今回の場合ほぼ確実に腫れると思っていた方がいいと思います」
「そうですか・・・」
「どうされました?何かあるんですか?」
私はてっきり接客関係や、飲み会関係だと思っていたのですが
「いや、バイクに乗るんですが、フルフェイスのメットをかぶるんで」
なるほど、腫れていたら大変ですね。
患者さまから勉強させてもらうことはたくさんあります。
後日談としては全然腫れなくて問題なかったとのことでした。
こちらとしてはほぼ100%腫れると思っていましたので驚きでした。