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2016/07/21
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ノンクラスプデンチャーの欠点とは・・

ノンクラスプデンチャーは、歯肉を広く覆うことになります。
これは辺縁歯肉の自浄性が悪くなり、歯肉の炎症を惹起する結果となります。
つまり、口腔内の清掃が不良な方にノンクラスプデンチャーを適用すると
歯周病、う蝕の助長をしてしまう可能性があります。
そして、しなやかな分、細かい傷はつきやすいという特徴もあります。
そして何より、剛性が低い、言い換えると噛むと変形してしまうということから
噛んだ時に噛めない・動く・痛いといったことを訴えられる人もおられます。
さらにいびつな歯や歯周組織への荷重は顎堤の吸収や歯の動揺を引き起こすことに
なります。そのため、見た目ではなく、噛むことを考えられる場合は金属の構造を
入れることで剛性を高める必要があります。

以前、他の歯科医院でノンクラスプデンチャーを作製された方が、最近入れ歯の調子が
悪いということで来院されたことがあります。
口腔内を見ると、歯ぐきに入れ歯の圧痕がついていたことと、支台歯の歯ぐきだけが
やせてしまっていました。
状況を説明して、入れ歯を作り直していくことになりましたが、
作製してから、義歯のチェック(メインテナンス)に行かれていなかったことも
まずかったところでした。

使いようによっては素晴らしい義歯ですが、特性と口腔内の状態を
しっかりと把握することが重要です。


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