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2016/04/15
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歯は完璧に磨く必要があるのか
おはようございます。
昨日のお話の続きとなります。
口腔ケアのモチベーションアップとなる歯垢染色、しっかりと磨くことはとても大切です。
しかし、一つここで大事なことがあります。
それは染まらないように努めることは重要ですが、歯の色が全く染まらないという人はまずいないということです。口の中の細菌の数を0にすることはできず、100%の歯みがきというのも困難です。
(これまで他の多くの先生に聞いてみましたが、全く染まらなかった人に遭遇したのは1人(患者さん1名)だけでした)
ではどのくらいを目標とすればいいのでしょうか。染め出した後、プラークコントロールレコード(Plaque Control Record; PCR)をとります。これは前歯は4つ、奥歯は5つの面に分け、歯のどの面に歯垢がついているのかを記録する方法で、全体的にどれくらい染まるかを記録します。1972年にO'Learyらが考案した方法が半世紀たった今でも活用されています。O'Learyは全体の10%以下を目標としていますが、一般的には20%以下を目標にするとされています。
そのため、鏡をみて磨き残しがあるからといってがっかりする必要はなく、
要は一定水準をクリアした口腔内を保つことが重要になるわけです。