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2016/03/18
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歯の形〜臼歯の形
私の学生時代に歯のスケッチを行うという実習がありました。
32本の歯があるのに、頻出される歯は下顎第一大臼歯でした。
旦那やとうじょう先生に聞いてみても時代が変わっても同じようです。
それほどにその歯には特徴があるということなのです。
上顎の第一大臼歯と第二大臼歯は形態も似ています。
下顎の第一大臼歯と第二大臼歯も同様に似ています。
両者は後ろにいくほどその特徴が退化したような傾向を示します。
大きさや形態も退化傾向に準じます。
さて、上顎大臼歯・下顎第二大臼歯は山(咬頭)が4つあるのに対して
下顎第一大臼歯は5つあります。
これが大きな特徴です。
それぞれの山の大きさも近心側は大きく遠心側は小さくなるという特徴もあるので、
これらからどの部位の歯かがほぼ特定できます。
親知らず(第三大臼歯)は形が様々で、抜歯したときに観察をすると千差万別です。
小臼歯は山が咬頭が二つあり、犬歯と大臼歯の仲立ちのような形態をしています。
上顎の小臼歯は丸い形態に対して、下顎の小臼歯は圧扁されたような形になります。
上顎の第一小臼歯は隅角徴・彎曲徴が逆転しているのを除けば遠心に向かうほど退化傾向を示します。
これらから上の歯か下の歯か、右の歯か、下の歯かを判別できます。
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