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2016/03/17
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歯の形〜前歯の形
私たちが歯を見て、これはどの歯があるとわかります。
今回はそのうち前歯の形態についてお話します。
前歯には切歯・犬歯があり、切歯は1番目の上顎中切歯と
2番目の上顎側切歯はスコップ状の歯でよく似ています。
上顎側切歯が中切歯よりもやや小さいだけ、と見えるかもしれませんが、
よく見るとそれぞれに特徴があります。
上から見ると上顎中切歯は比較的平らな形態をしているのに対し、
側切歯はより丸みを帯びた形態をしています。
言い換えれば、やや退化したような特徴を持つのが側切歯と言えます。
一方下顎中切歯と下顎側切歯は非常に上顎よりも似ているので、
側切歯の方が非対称的な形態をしている、というのが特徴です。
こういった特徴の中に先天的な色の特徴が加わり、
さらに外的要素(磨り減り、着色)などが加わります。
犬歯は最も特徴的な歯で、歯の根は全ての歯の中で最も長く、
円錐状の歯となっています。槍のような形をしています。
他の歯にない形態ですので、犬歯とすぐにわかると思います。
犬歯は顎を横に動かしたときにほぼ全ての力をその歯で受けるため、
非常に重要な役割を果たしています。犬歯がしっかりと機能していない
場合は歯の寿命が短くなります。