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2014/11/15
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歯を失う原因
日本の長寿は世界的にも有名です。しかし、特徴的でもあります。
他の国にない特徴、それは歯の寿命が短いということです。
スウェーデンのように予防に随分力を入れているのと違い、日本はさほど
力を入れていなかったので圧倒的に残存歯数が少ない傾向があります。
非常に面白いのは、後期高齢者では両極端になります。
すなわち、歯がたくさん残っている人と歯をほとんど失っている人になります。
これは歯を失い始めるとドミノ倒しのように歯を失っていく可能性があるということです。
このあたりは私たち歯科医師の使命となるのですが。
歯を失うとどうしても固形のものが食べにくくなるので、きざみ食、ミキサー食となります。
あいーとをはじめとする形態や風味を大事にする試みもありますが、やはり歯は失って後悔する人
は多いです。
最初に戻りますが、長寿日本の特徴、それは自分の歯で食事を楽しむ人が少ない ということです。
歯を失う原因は大きく3つです。
●歯周病
●むし歯
●破折
です。
歯周病・むし歯は歯の汚れが原因となります。汚れ、すなわち細菌が歯を侵食するか、骨を侵食するかの違いです。
よく例えるのが、家をシロアリが喰ってボロボロになるか、地面が液状化して家が倒壊するか、です。
むし歯は小さい頃からできますが、歯周病は30才ごろから急激に増えます。
30才以上で8割の人が罹患しているともいわれます。
破折は少し馴染みがないのですが、歯を修復すると歯が弱くなります。それと夜間に食いしばったりとする異常習癖などで
歯にダメージが蓄積されて生じます。
「歯が痛くなってから歯医者へ行けばいい」
ではなく歯を守るため日頃からのメインテナンスが必要です。
常日頃使うものは定期的なチェックが必要ですね。